WebライターERIの日記帳

不動産WebライターERIによる副業&投資ブログです。

【読書感想文】最終退行/池井戸潤

先日、実家に用があったので帰省していました。

帰省するときは毎回、行き帰りの新幹線で1冊の文庫本を消化しています。

というわけでやっと読めた1冊。

 

最終退行 / 池井戸潤

  

池井戸潤さんの作品はよく映像化されているので、読みたいな~って思いながら読んだことがなかった。

社会派ミステリーというジャンルになるのでしょうか。

私はこのジャンルが大好きです。

特に女性作家が好きで、宮部みゆきさん、桐野夏生さん、湊かなえさん(ジャンル違うかな?)はよく読んでいました。

ここのところ女性作家の作品ばかり読んでいたので、少し新鮮でした。

 

この作品は登場人物それぞれの生き方が描かれているので、人ごとに入れ込んじゃうな…。

その人その人の思いが手に取るように感じられる。

以下、ネタバレ含む感想です。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

 

f:id:ERIx:20190319202332j:plain

 

半沢直樹の「倍返し」に通じるところのある、銀行という組織の理不尽さに立ち向かう話。

正直者が馬鹿を見る世界で、読んでいる私も怒りが込み上げてきました。

権力を振りかざして上手く立ち回り、人を蹴落として自分を守る上層部の人たち。

最悪ですね。

 

主要登場人物は1人ずつ、どういった人生を歩んできたのか、人生の岐路に立ったときに何を考えて決断したのかが掘り下げられているので、それぞれの魅力が際立ってると思う。

 

羽田支店の副支店長である蓮沼。

入社当初からの人事希望が通らず、ずっと支店という現場で働いている。

理不尽な扱いばかりする支店長の下で大量の仕事をこなし、支店長の策略で一時は左遷されるけれども負けずに銀行のトップを潰そうと奔走する。

本人が言う通り、熱血銀行マン。

 

銀行の上層部は人の心があるのか?と思ってしまうほど自己保身ばかり考える酷い人間ばかりだけど、蓮沼は人情のある対応をしていると思う。

気に入らない部下だったとしても、その部下の人生を大きく変えてしまう人事には反発するし、長年懇意にしてきた融資先の社長の稟議を通すために支店長を説得するし。

対して、支店長は謝らせる仕事を全部蓮沼に丸投げして、自分は高みの見物。酷すぎる人だわ。

 

蓮沼は銀行の裏金を暴くため奔走して、結果的に悪を懲らしめることができます。

ラストに向けてやや駆け足な展開だったかな?と思うけど、スッキリしました。

 

蓮沼に関しては1つ言いたいことが…。

不倫は、ダメ!ゼッタイ!!

 

蓮沼サイドから見て、たしかに要求ばかりで夫を労わらない妻かもしれない。

でも子育てして家のこともしてるんだよ!妻は!

読んでいてムカつく発言ばかりの妻だし、蓮沼が家に帰りたくなくなる気持ちはよく伝わるけれども…

それはそれ、これはこれ!

 

妻から離婚請求されて弁護士挟まれていたけど、妻も不倫してたってオチ。

私はモヤッとしたなぁ。

どっちもどっち。

子どもが可哀想。

 

それから、羽田支店の塔山。

私はこういうひねくれた雰囲気の人が好き。

小説など架空の世界の話に限るけど!(笑)

 

私は桐野夏生みたいな女社会のドロドロした話が好きなんだけど(笑)、

ザ・男社会!!って感じの銀行マンの話も面白かったな~

他の作品も読もうと思います(゜-゜)