以前、築古貸家の入居者を「ジモティー」で募集しています。
みなさんは、地元密着型の広告掲示板であるジモティーをご存じでしょうか?
実は、入居者募集をジモティーでも行えるのです。
そこで今回は、ジモティーでの入居者募集について実体験から解説します。
実際の反響結果についても公開しますので、ジモティーでの自主客付を検討している大家さんの参考になれば幸いです。
ジモティーとは
ジモティーとは、株式会社ジモティーが運営している「地元密着型の無料広告掲示板」サービスです。
たとえば、ジモティーでは次のようなカテゴリから広告を掲載できます。
- 売ります・あげます
- 中古車
- 里親募集
- メンバー募集
- イベント
- 不動産 など
ジモティーでは上記のカテゴリから、不要品の売買をしたり、サークルメンバーを募集したり、不動産の入居者を募集したりすることができるのです。
なんと、ジモティーでの広告掲載料は無料。ありがたいですね!
ただし、ジモティーは広告掲載の場所を提供しているだけ。
メルカリやラクマと違って、取引の際にジモティーが間に入るわけではありません。
メルカリとジモティーの違いについて知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
ジモティーで自主客付をするメリット・デメリット
ジモティーでの自主客付に興味がある大家さんの中には、ジモティーの特徴がわからず不安に思う方がいるのではないでしょうか?
ここでは、実際にジモティーを利用して入居者を募集した実体験から、ジモティーで自主客付をするメリット・デメリットについて解説します。
ジモティーの特徴を上手く利用すれば、新たな空室対策のツールとして活用できるかもしれません。
ジモティーで自主客付をするメリット
ジモティーで自主客付けをするメリットには上記のようなものがあります。
1つずつ解説していきましょう。
- 掲載手数料無料
- 簡単・手軽に利用できる
- 不動産会社を利用せず、大家さん自身が募集できる
掲載手数料無料
一般的な不動産情報ポータルサイトは、不動産会社が手数料などを支払って広告掲載しています。
ジモティーの場合、広告掲載料は無料。
自力で費用をかけずに客付をしたい!と思う大家さんにとって、無料だとありがたいですよね。
簡単・手軽に利用できる
ジモティーはWebサイトのほか、スマホアプリからも利用することができます。
写真を選択して条件・文章の入力をするのみですから、操作方法も簡単。
上記で記載した通り無料で掲載できますから、気軽に利用できるでしょう。
ただし、不動産の情報を掲載するには本人確認が必須ですので、事前に身分証明書などの準備が必要です。
不動産会社を利用せず、大家さん自身が募集できる
一般的な不動産情報ポータルサイトに所有物件を登録したい場合は、不動産会社に依頼することがほとんどでしょう。
ジモティーであれば、所有物件を自分で簡単に登録することが可能です。
ジモティーで自主客付をするデメリット
上記で解説したように、ジモティーで自主客付をする メリットがある一方で、デメリットも存在します。
この項目でご紹介するデメリットも踏まえて利用を検討してみてください。
- 入居希望者とは直接対応する必要がある
- 掲載できる写真枚数が少ない
- 管理会社によっては委託管理してもらえない場合がある
入居希望者とは直接対応する必要がある
メルカリ・ラクマのようなほかのフリマアプリと違い、ジモティーは取引の仲介はしてもらえません。
入居希望者から反響があれば直接対応する必要があります。
不動産会社に仲介を依頼しないのであれば、メッセージなどでのやり取りだけでなく、内見・契約・引渡しなどの入居までに必要な業務も自分で行わなければなりません。
ジモティーを利用するのであれば、基本的には何かあっても自分で対応する必要があるでしょう。
自己責任の世界です。
掲載できる写真枚数が少ない
私が利用したときは、掲載できる写真枚数が5枚でした。
外観・間取りを入れると、掲載できる枚数が残り3枚となってしまいます。
掲載できる写真を厳選する必要があるでしょう。
管理会社によっては委託管理してもらえない場合がある
管理会社と委託契約を結んでいる場合は、契約内容を確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、今回ジモティーで入居者を募集した築古貸家は管理会社に委託しています。
しかし…管理会社の審査を通さないと管理委託してもらえない契約内容となっていました。
そのため、ジモティーで入居者を募集していますが、申込以降の業務は管理会社に行ってもらう予定でいたのです。
審査に通らなければ、自主管理を含めて個別対応するつもりでした。
管理委託契約を結んでいる大家さんは、自主客付を検討する前に契約内容を確認してみましょう。
ジモティーで入居者募集しました!結果を公開!
実際に、築古貸家をジモティーで募集してみました!
ここでは、反響などの結果をご紹介します。
なぜジモティーで入居者を募集したのか
そもそも、なぜジモティーを利用して入居者募集をしたのかというと…。
今回の築古貸家は。水回りはすべてリフォームされているとはいえ、築50年超・過疎で空き家の多い港町の物件。
一言でいえば、今回の築古貸家は人気のない物件だったからです。
今回の入居ターゲット層は、「外国人労働者を雇う法人」または「ひとり親世帯」でした。
少しでもこのターゲット層に情報が届くように、ジモティーを利用したのです。
築古貸家の詳細は、こちらをご覧ください。
ジモティーで入居者を募集した結果
- 掲載期間:約1か月
- 反響数:9件
- 反響内訳:法人1、外国人3、ひとり親世帯1、その他4
約1か月にわたり、ジモティーに物件情報を掲載していました。
ジモティーからの反響結果は…9件!
ド田舎のボロ物件なのでこの数字ですが、首都圏であればもっと反響があるかもしれませんね。
そして予想通り、外国人・ひとり親世帯からの問い合わせがありました。
ジモティーで問い合わせてきた人たちは、癖のある人が多くいました…(笑)
反響があったのは、たとえばこんな方々。
- 日本語でのやり取りができない外国人
- 突然音信不通になる人
- 内見の約束をドタキャン
- 家賃半額以下の値下げ交渉をする訳アリ母子
- 「不動産会社には絶対行かない」という信念を持つ人 など
やり取りをしていて感じたのは、「不動産会社に行きたくない」もしくは「不動産会社には相手にしてもらえない」という人が多かったということ。
ジモティーが最後の砦となっているのでしょうか?
人によっては、対応に苦慮するかもしれませんね。
結局、不動産会社により客付けされる
ジモティーで募集はしていたものの、最終的には不動産会社での客付けとなりました。
今回入居する方々も様々な事情があるようで…
とにかく一刻も早く入居したい。室内クリーニングしていない・設備確認していない現況で構わないし文句言わないから、とにかく早く引き渡してほしい!
という要望がありました。
購入したままの状態で入居されたので、室内クリーニング費用が浮きました(笑)
ちなみに後日、入居者からのクレームがあったのでこちらにまとめています。
メリット・デメリット両面を理解して、ジモティーを上手に活用しよう!
ジモティーは手軽に無料で広告掲載できるというメリットがある一方で、入居希望者とは直接応対しなければならないというデメリットがあります。
上手に使えれば、新たな空室対策として活用できるのではないでしょうか。
ジモティーのメリット・デメリットを理解した上で、賢く上手に活用しましょう!